■資金調達コラムbV『資金ショートまで後1ヶ月-2週目』
さて、タケダ商事の資金ショートが700円であることが発覚し、あと2週間しか時間は残っていません。
では、ピンチを迎えているタケダ商事はその間にどのような手を打つべきなのでしょう。
資金調達コラムbUでは、資金繰りに関する項目を分類しましたが、今回はその内容ごとにご説明します。
繰り返しになりますが前回でもお話したとおり資金繰りとは下記のとおりです。
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資金繰りとは
↓
1・入金を早める
2・支払いを遅らせる
3・借入・増資をする
4・資産を取り崩す
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今回は1と2の説明をします。
1・入金を早める(概要)
通常の商取引においては売上金の回収は、取引先との支払条件の約束のもとに
締め日を設定し、そこで締めた金額を請求して一定の期間をおいて支払いを受ける
事となっています。
一方的にこちらからお願いして早めに支払いをお願いするということは、
得意先との信頼関係がなければ即刻対外的に信用をなくすことにつながります。
また、悪い噂は広がりやすいものですから、お願いするときはその点も注意する
必要があります。
あの会社は資金的に厳しいという噂が立ってしまうと、予想をしないところから
足を引っ張られたり、このような情報が取引している金融機関などに通じてしまう
と円満に行くはずの資金調達も円満に行かなくなりますので、注意が必要です。
1−1 売上の入金を早めてもらう
すでに締め日を過ぎて請求書を発行しているものを、支払日を早めて入金をお願
いすることです。上記のとおり得意先との信頼関係がないと困難です。
1−2 売上先が手形を切る会社であれば期日はそのままで手形を早めに
きってもらう
得意先との信頼関係があり、得意先からの回収が手形であること、さらに自分の
会社が受け取った手形を支払いに使える仕入先、支払い先がある、もしくは手形を
すぐに割り引きできる金融機関がある場合は得意先にお願いして、期日を通常の約
束通りの日にちで早めに手形を振り出してもらう方法があります。
この方法だと、得意先も資金繰りに問題をきたさないため、効果的な手法でありま
す。
2・支払いを遅らせる(概要)
支払いを遅らせるのであれば、早めに連絡をする必要があります。また、信用問
題となるため細心の注意が必要です。通常の支払いが遅れるのは当然ながら、入金
がないから支払いが遅れるなどと、そのような泣き言は聞かされるほうもいい迷惑
です。会社が通常計上する利益とはある程度の資金負担をする利息的意味合いも含
めた上でのものであるべきなのです。
2−1 業者の支払いを遅らせる
仕入会社、外注会社などによって支払いの内容を吟味しながら信頼関係ができてい
る会社にお願いする形となります。また、お願いする会社の置かれている業種特有の
資金の流れを把握する必要があります。
たとえば仕入会社の場合は、お願いする業者も手形を切っているのか、今回の支払
いを遅らせることでどのような影響が出てくるのか検討しなければなりません。また
、外注先の場合は外注先が人件費を立替で払っている場合が多いため優先的に払って
あげる必要があるでしょう。
2−2 給与の支払いを遅らせる
人件費を遅らせる順序としては下記のとおりです。
代表者の報酬→経営に関与している役員・社員の給与→一般の給与
しかしながら、一般社員給与の遅配となると社員の士気にかかわることになります
のでなんとしても回避しなければなりません。
手弁当という言葉が許されるのは経営陣のみです!
2−3 借り入れの返済の据置の交渉をする
金融機関の支払いを遅らせることとなると、今後の金融機関との付き合い上新たな
借り入れが困難となります。従って、返済の据置交渉は限りなく最後の手段に近いも
のと位置付けられます。
2−4 税金の支払いを遅らせる
税金にもいろいろな種類がありますがその分類にて説明します
法人税、地方税→ 延滞税などはかかりますが支払いを遅らせても良いと思います。
場合によっては出向いていき支払いを分割にするなどの交渉は可能です。
消費税、所得税→ これらは税金とはいえ預かり金的な性格をもっているため、延
滞すると高額の延滞税、加算税を請求される可能性があるため取り扱いは慎重に行う
必要があります。これらも場合によっては出向いていき支払いを分割にするなどの交
渉が可能です
固定資産税、不動産取得税→事前に連絡の上据置、分割納付の交渉が可能です。
特に不動産取得税は、土地・建物を取得した場合忘れたころに納付書が贈られてきま
すので注意が必要です。
2−5 業者の支払いを手形払いに変更する
これは、自分の会社が支払手形を持っていることが前提となりますが、通常の支払
いが現金の会社に対して一時的に手形にて支払うことです。もちろん事前の説明、お
願いする会社の資金の流れを考慮しないとなりません。
2−6 社会保険料の支払いを遅らせる
社会保険料の納付は現在中小企業の資金繰りに大きく影響をするものとなっており
ますこれも、半分会社負担とはいえ、従業員から預かった預り金の納付ということで
すから取り扱いは注意しなければなりません。
どうしても支払うことが困難であれば、社会保険事務所に出向き分割納付の交渉は可
能です。
以上、資金繰り手法の1・2の説明でした。
次の資金調達コラムbWでは3・借入、増資 4・資産の取り崩しの説明をします。
基本的に大切なことは結局、周囲に迷惑をかけないことということなのです。
今回の、入金を早める、支払いを遅らせるということは基本的に周囲に迷惑をかける
ことですから、基本的には回避したほうが良いのですね。
その点、次の資金調達コラムbWで説明する借入、増資、資産取り崩しは周囲に迷惑をかけず社内にて資金
繰りが完結するため実際に検討する順序としてはこちらのほうがむしろ先に来るのか
もしれません。
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【資金繰りにおける検討順序】
1・入金を早める →周囲に迷惑 → 検討順序4
2・支払いを遅らせる →周囲に迷惑 → 検討順序3
3・借入・増資をする →社内で完結 → 検討順序2
4・資産を取り崩す →社内で完結 → 検討順序1
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