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資金調達・資金繰りの相談所 エフピーサポート            last update:2007.09.03          お問合せ お問い合わせ
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■資金調達コラムbR『損益と資金繰り』

昨今キャッシュフロー経営などと言われ、あちこちで話題になっていますが、いったい何を言いたいのでしょうか。

さまざまな書籍も出版されており情報を集めるには事欠かないのですが、どれを読んでもしっくりこないのですねー(私自身も)

キャッシュを重視した経営を行うという表現がされていますが、事業を行う社長さんはみんなお金を獲得するために仕事をしているのであって、いまさらキャッシュを重視した経営といわれても、そんなの前からやってるワイ!というところですね。

そのキャッシュフローに関して簡単な説明をしたいと思います。

僕が銀行にいるころから会計事務所に在籍しているころ、今でもそうなのですがお客様のところにいっても必ず問題になることのひとつに損益と資金との違いの問題があります(損益とはいわゆる損益計算書のことですが)

ここにキャッシュフローに関しての問題点が含まれているといえます。

たとえばこんな感じです。
損益計算書を眺めながら、
(武)『すごく利益が出ていてよい調子ですねー。税金大丈夫ですか?』
(社)『そんなに払えないよー!それにしても何で利益が出ているのかがわからない!
実感として儲かっている気がまったくしないんだよねー
手元にもお金なんてまったくないのに。どうしようか、どうしてなのかなー』

このような質問は会計事務所、銀行の方はよく耳にされることと思います。
キャッシュフローと損益の違い・その原因は

1・損益計算書が発生主義会計における収益の認識により作成されること。

2・減価償却、借り入れの返済によるキャッシュの留保・流出があること。
(発生主義会計とは、売上仕入れの認識を支払いベースではなく請求書を出した時点、債権債務が確定した時点で損益に反映させるような、現在の会計のスタンダードとなる会計方法です)

以上に集約されます。

でもこれでは、何を言っているのかぜんぜんわかりませんよね?

そこでサラリーマンのA君に登場していただいて損益とキャッシュフローの違いをみてみましょう。

A君は今日までに払わないとならない自動車税の5万円が払えず困っています。
なのに収益を見てみる利益が5万円あり払えそうなのでが・・・・
どうしてなのでしょうか?

前提条件として過去1ヶ月間の動きは下記のとおりです

A君の財布には6月6日現在3万円入っています。(キャッシュ)
お給料が明日30万円入ってくる予定です(会社でいう売掛金による売上)
クレジットカードで買い物をしており明後日10万円引き落としになります
(会社でいう買掛金による仕入れ)
キャッシングの返済を5万円払い済みです(借入金の返済)
先日日飲みに行って5万円払いました(交際費の計上)
そのほか生活費で10万円支払いました(経費の計上)
今日自動車税を5万円払わないとなりません(税金の支払い)
5月7日に財布に5万円入っていました。

以上を一ヶ月前から今日現在までの損益で表現するとこうなります。

(5月7日〜6月6日)
売上   300,000円(給料)
仕入   100,000円(クレジットカード)
交際費   50,000円(飲み代)
経費   100,000円(生活費)
利益    50,000円

これが、社長が見ている損益計算書の数字なのです。
(簡単に見るため繰越利益などは想定しません)

これなら5万円の税金払えるじゃん!というところですが財布には3万円しかないこの不思議

この損益をキャッシュフローで見るとこうなります。

(5月7日〜6月6日)
前月キャッシュ50,000円(5月7日の財布残高)

売掛金回収 290,000円(前月の給料の入金)
買掛金支払 110,000円(前回のクレジットカード支払)
交際費支払  50,000円
経費支払  100,000円
借入返済   50,000円(キャッシング返済)
収支金額  ー20,000円(上記を差し引き)

現在キャッシュ30,000円(6月6日の財布残高・収支+前月キャッシュ)

厳密にキャッシュフロー計算書を表現するとしたら営業、投資、財務に分類して表現する必要がありますが、簡単に言うと上記のような現象が起こっているのです。

以上を見比べるとお金の流れがまったくちがっていますよね!
キャッシュフローには損益に表現されていなかった前月の少な目の給与の収入や前回のクレジットカードの支払い、借入の返済が出てきています。

かなり、簡略された表現ですが内容は伝わってますでしょうか?はしょっている部分もたくさんあるのですがその点、ご了承ください。

ここが、ある意味中小企業の社長の損益計算書に対する不信感につながってゆくのです。

決算書がうそつきである片鱗が垣間見られますね。

(厳密には、決算書における貸借対照表を並べて検討するとなぞは解けてゆくのですがどうしても、社長の目は損益に言ってしまいがちなのであえてうそつきと表現させていただきます。
また、現在は大企業においてはキャッシュフロー計算書も財務諸表のひとつとされていますのでそのような誤解は少なくなっているといえますが、その義務がない中小零細企業においてはそのひずみは現在でも大きくあるといえます。)

 

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